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HD 16760 : ウィキペディア日本語版
HD 16760[えいちでぃー16760]

HD 16760ペルセウス座の方角にある連星系で、太陽系から150光年離れている。恒星A (HIP 12638) は太陽に似たG型主系列星で、恒星B (HIP 23635) は主星より1.5等級ほど暗い天体である。二つの天体の間は14.6秒角離れており、連星系までの距離を148光年とすると、この角度は660天文単位の距離に相当する。
2009年7月、恒星Aの周囲を、木星質量の10倍程度の天体が公転していることが発見された。惑星褐色矮星のどちらに分類されるべきかは2009年12月の時点では確定していない〔。
== 惑星系 ==
2009年、視線速度法によって太陽系外惑星の探査を行っていた2つの独立したプログラム (SOPHIE, N2K) が、HD 16760の周囲を公転する天体 HD 16760 b の発見を報告した〔〔。国際天文学連合の太陽系外惑星作業グループは惑星と褐色矮星の暫定的な分類方法として、重水素核融合が起きるか起きないかの境界(13木星質量)に基づいたものを提示しているが、HD 16760 bの下限質量は13.13±0.56木星質量と見積もられ誤差の範囲でこの境界と重なっている。また、恒星と同じような過程で作られる天体は、一般的な連星と同じようにつぶれた楕円軌道を持つ場合が多いが、HD 16760 b の軌道は真円に近い。これは、この天体が惑星と同じように、恒星の周りに作られた原始惑星系円盤で形成された可能性を示している〔。
惑星の形成を説明するコア集積モデルの研究では、原始惑星系円盤から形成される天体は最大で20-25木星質量に達することを予測するものもあり、褐色矮星と惑星の分類基準については議論が続いている。



抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「HD 16760」の詳細全文を読む




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